2014年6月11日水曜日

関西ネット結成19周年集会

ダイオキシン関西ネット結成19周年集会 

「ダイオキシン 日本にはなぜ食品基準がないのだ」


■と き:2014年21日(土) 14:30~16:30
■ところ:大阪市立港区民センター(弁天町) 2階 椿
     環状線「弁天町」南口5分
     大阪市営地下鉄中央線「弁天町」西口3分
■プログラム:

  活動報告 ダイオキシン摂取量の削減に関する質問書など
  講  演  摂南大学名誉教授 宮田秀明さん
        「魚介類のダイオキシン汚染の深刻さ」
  各地からの報告(予定) 能勢、カネミ油症被害者 
  質疑・意見交換

■資料代 800円(学生は400円) 事前申し込みの必要はありません

■主 催 止めよう!ダイオキシン汚染・関西ネットワーク
     TEL(夜)/FAX 06-6336-4154 山崎方
     e-Mail dioxin.kansaiあgmail.com(あ→@)
     URL http://dioxin-kansainet.blogspot.jp/


◆宮田先生には、長年の豊富な研究経験に基づいて、魚介類をはじめとする食品のダイオキシン汚染の現状を特徴付けてもらいます。また、食品基準値設定の必要性についても話していただきます。

◆関西ネットは、長年の政府交渉をふまえた質問書の賛同団体を募って、政府交渉を計画しています。当日も賛同の受付をしていますので、ご検討ください。

集会に結集して、 食品基準設定要求の 声を挙げましょう!





ダイオキシン摂取量の削減に関する質問書【ぜひ賛同団体になってください】

 賛同団体の第一次集約を5月末にして、照屋寛徳議員事務所を通して提出してもらって政府交渉に進む計画です。 (第2次集約は結成19周年集会の後、政府交渉前の予定)
 説明部分を略した質問書を再掲します(一部訂正)。賛同団体を付して質問書を提出するのは、ダイオキシン関西ネット単独でなく従来とおり3ネット共同です。

共同提出団体(3):
 止めよう!ダイオキシン汚染・関西ネットワーク
 止めよう!ダイオキシン汚染・東日本ネットワーク
 ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワーク

現時点までに賛同団体に入られた団体(13):
 全国化学物質過敏症患者の会
 科学技術問題研究会
 地球救出アクション97
 国際女性年連帯委員会
 環境フォーラム市民の会
 鈴蘭台食品公害セミナー
 お米の勉強会
 反農薬東京グループ
 食品公害を追放し、安全な食べ物を求める会
 ダイオキシンから環境問題を考える豊能郡住民の会
 安全な食べものネットワークオルター
 日本消費者連盟関西グループ
 天美北環境を考える会


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2014年 月 日
厚生労働大臣 田村 憲久 様
環境大臣   石原 伸晃 様
農林水産大臣 林  芳正 様


止めよう!ダイオキシン汚染・関西ネットワーク
(大阪府豊中市庄内幸町3-7-22-409 山崎方)
止めよう!ダイオキシン汚染・東日本ネットワーク
ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワーク


ダイオキシン摂取量の削減に関する質問書

 私たちは、食品から摂取するダイオキシンの影響をなくすために、食品基準を設けるように政府交渉を重ねてきました。その際に、いろいろ質問させていただきましたが、根本的な認識に違いがあると感じてきました。そこで、今回は、基本認識に関する疑問点を中心に質問させていただくことにします。以下の質問にお答えください。

現状の評価・認識に関する項目

1 TDIが前提とする想定日数(厚生労働省)
 日本の現行の耐容1日摂取量(TDI)は4pg-TEQ/kg/日です。政府の見解では、ある1日にこれを超えていても、一時的なら問題ないということでした。それでは、何日間の平均値が超えたら問題なのでしょうか。

2 一時的に越えてはいけない基準(厚生労働省)
 TDIとは別に一時的に超えてはいけない基準はいくらですか。

3 臨界期での摂取量の危険性(厚生労働省)
 中でも妊婦など臨界期の母親は、一時的にもTDI4pg-TEQ/kg/日を超える食事をさせてもいいのでしょうか。

4 EUやJECFAの変更を反映させなかった理由(厚生労働省)
 EUが耐容週間摂取量(TWI)に14 pg-TEQ/kg/週を、JECFA(W HO/FAO合同専門家会議)が耐容月間摂取量(TMI)に70pg-TEQ/kg/月をしました。これらの日本より約2倍厳しく設定している理由は、日本がTDIを設定したときとどこが違うのでしょうか。新しい事実によるのか、考え方が違っているのかお教えください。

5 摂取量の現状と評価(厚生労働省、環境省)
 ダイオキシン摂取量の分布を推計する調査を厚労省、環境省が継続されているということは、全国平均だけの評価では不十分だと認識されているのでしょうか。個人間の摂取量の違い(分布)があれば、たとえ平均摂取量がTDIを下まわっても、それを超える個人が一定の割合存在します。

6 4ピコを超える割合を推計しない理由は(厚生労働省)
 TDIが4ピコを超える割合を推計しない理由として高い摂取量の部分の統計的信頼性が低いことを挙げています。しかし、例えば厚生労働省の平成20年度の推定(ダイオキシン類等の有害物質による食品汚染実態の把握に関する研究の平成20年度報告書)では、95パーセンタイルの摂取量が4ピコを超えているので、より信頼性の高い4ピコ以上の割合を算出できないはずがありません。

7 分布形を毎回変える理由など摂取量推定法に関して(環境省)
 毎回、ダイオキシン摂取量の個人間の分布形を変える合理的な理由は何でしょうか。サンプル数を増やしたり、カーネル法を使うことは検討されましたか。また、シミュレーションの試行回数5000回は少なすぎると思いますが、この回数に根拠はあるのでしょうか。(平成22年度「ダイオキシン類をはじめとする化学物質の人への蓄積量調査及びばく露実態調査報告書」)

8 魚介類のダイオキシン汚染測定方法(農林水産省)
 魚介類のダイオキシン汚染の測定時に、内蔵を除かれていますが、内蔵を食べる人も一定いることを考えれば、内蔵を含めて測定する必要があるのではないでしょうか。

摂取量削減対策に関する項目

9 「バランスの取れた」食事とは(厚生労働省)
9-1 トータルのダイオキシン摂取量を考えた上でのバランスの取れた食事    とはどういうものでしょうか。
9-2 それをどのように指導されていますか。
9-3 その指導の検証結果を教えてください。

10 食品基準、高汚染事故を防ぐ方策(厚生労働省、農林水産省)
 日本がEUその他の国のように、食品のダイオキシン基準値を設定していない理由をお教えください。

11 輸入食品の基準を設けない理由(厚生労働省、農林水産省)
 なぜ、輸入食品の基準を設けないのでしょうか。輸入食品の流通を止めるか止めないかを、他国の基準に頼って安全を保てる理由をお教えください。

以上

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ダイオキシン関西ネットニュース第112号(2014年5月28日)より